
自黒は日焼け止めしないほうがいい!
今年も日焼け止めが活躍する季節が近づいてきています。日差しが日に日に強くなり、焼ける人が増えてきます。焼けると赤くなる人や黒くなる人、痛みが伴う人など悩みは人それぞれあります。
そんな中でも「いつでも肌が黒い人」もいます。私もその一人です。
そんな自黒の人の悩みは日焼け止めを塗るか塗らないかだと思います。地黒の人は塗ったところで焼けますし、いうならば白くなりたいと思う方がいないのではないでしょうか。
ただ、そうはいってもひりひりするのは嫌ですし周りから皮膚がんの心配を受けたりと不安ごとはあると思います。なので、今回はそんな方々に、日焼け止めの必要性と肌が黒いことでのメリットなどをお話します!
目次
なぜ黒くなるのか
それはメラニン色素の量が多いからです。赤くなる人と黒くなる人といると思います。なぜこのような差がでるのか。
紫外線が肌に当たると肌の奥にまで入ってきます。その際に肌の奥にいるメラノサイトという細胞が紫外線に反応しメラニンという黒い色素を作り出します。このメラニンが肌を黒くしているのです。
紫外線には黒い色に吸収されるという性質があるため、黒い色素を出すことによって紫外線から肌を守っています。肌が黒くなるのは「紫外線から肌を守る防御反応」が起きているからなのです。
このメラニン色素を多く作り出すことができる人が黒くなりやすく、あまりできない人は赤くなるということです。
なぜ日焼けは良くないと言われるのか
あげられる理由として3つ挙げられます。
1.シミやそばかす
2.しわ、たるみ(光老化)
3.皮膚ガン
■シミやそばかす
紫外線を受け、メラニン色素が肌に沈着し、皮膚に残ることでその部分が黒くなり、シミやそばかすと呼ばれるものになります。女性の大敵であり、悩まれる方も多いと思います。最近では男性の方もシミやそばかすに悩まれる方が増えてきているみたいです。
■しわやたるみ(光老化)
肌の老化の原因として8割はこの光老化が原因と言われています。紫外線が当たることで肌の奥にある肌の張りを保つ要素であるコラーゲンを壊してしまい、年を取るにつれ肌の張りがなくなり、結果しわやたるみができてしまいます。
■皮膚ガン
皮膚ガンの最も多い原因は紫外線の影響と言われています。紫外線エネルギーは遺伝子を傷つけやすく、これにより発がんが促されます。そのため、多く日に当たってしまうとその分皮膚ガンになるリスクも上がってしまいます。
阻止するために日焼け止め!
これらの原因となっている紫外線を阻止するために使われるのが日焼け止めです。
紫外線が肌への侵入するのを防ぐ役割を果たします。なぜ防げるのか。日焼け止めには紫外線散乱剤が入っているからです。金属酸化物の粉で覆い、鏡のように物理的に紫外線を反射、散乱しているのです。金属を体に塗っているのです。
もう一つ入っているのが紫外線吸収剤です。紫外線を吸収し、それを熱エネルギーに変えて放出するものです。つまり、日焼け止めは皮膚の上にもう一層作り、紫外線の侵入を防いでいます。
では、やっぱり地黒でも日焼け止め塗るべきなの…?
結論から言うと…塗らなくて良い!!!
もちろん紫外線を体内に入れないことに越したことはないです。しっかりと日焼け止めを体に塗り、層を作り、紫外線の対策をしっかりしなければならないです。
ただ、地黒の人に焦点を当てると話は変わってきます。先ほど挙げた日焼けによるデメリットをすべてデメリットではなくなります。
シミやそばかすだけは仕方ない
まず、シミやそばかすができるのは仕方がないということだけお伝えしておきます。
シミやそばかすの原因はメラニン色素が多くなることです。地黒の人はすでにメラニン色素の量が多くあります。そのため、これは仕方がないとしか言いようがないです。
ですが、極論を言ってしまうと、黒ければわかりません。シミやそばかすと同じ色に肌がなっていれば目立たず、気にする必要がありません。そのため、すでに黒いのであれば、塗らずに、黒いままでいるのがいいと思います。
アフターケアでしわやたるみを防げる
光老化により、老後にしわやたるみが出てきてしまい、顔の張りがなくなってしまいます。これの要因として紫外線が挙げられます。肌の老化の原因の8割は紫外線が原因と言われています。ですが、焼けてしまったあと、しっかりケアをすれば防ぐことができます。
「冷やす」「保湿する」「水分補給をしっかりする」。この3つをしっかり行うことができればシワやたるみが最小限に防ぐことができると思います。
日々、生活していく中で日光には当たっており、1年中でどんどん蓄積していきます。このアフターケアを欠かさず行えば焼けていようが将来シワシワヨボヨボになる恐れは緩和されると思います。これは黒くなるならない関係なく起きるものです。
そのため、黒くなることは気にせず、日々のケアをしっかり行えばよいと思います。
黒人は皮膚がんにならない?!
黒いとよく、皮膚ガンの心配を周りから受けることが多いと思います。私も親からよく心配されます。
紫外線が当たることで遺伝子が破壊され、それが発がんを促すことで皮膚ガンは起こります。そのため、紫外線を受ければ受けるほど皮膚ガンになる可能性はどんどん上がっていきます。では、やはり地黒でも塗ってカットすべき…ではないのです!
注目すべきは肌を黒くしている「メラニン」です。紫外線が当たることで出てくるメラニン色素は黒いため、紫外線を吸収してしまいます。そのため、皮膚奥深くにいくのを食い止めてくれます。メラニンは「紫外線から肌を守る防御反応」だからです。
そのため、実は黒人は皮膚ガンになる割合が極端に少なく、白人の方が多く皮膚ガンになっています。つまり、黒い方が皮膚ガンにはなりにくいという結果が出ているのです。
防衛反応を起こし、体を守っているのに、日焼け止めなんて塗ってしまったらせっかく作り出された防壁がどんどんと弱まってしまいます。地黒の時点で日焼け止めを塗った状態に近い形になっているのです。なので、地黒の方は塗らない方がいいです!
地黒は日焼け止めよりオイルがおすすめ!
自黒の人は日焼け止めより、オイルのほうがおすすめです。日焼け止めを塗っても焼けてしまい、もし効いてもせっかくのメラニン色素が台無しになり、また作り直さなければなりません。ただ紫外線はあまり体中に入れたくない…。
そんなあなたにオイルがお勧めです。すべての紫外線を防いでしまう日焼け止めに対して、オイルは体内の奥に入ってくる紫外線をカットし、表面にしか届かないもののみを通します。
つまり、紫外線をブロックしつつ、メラニン色素を作り防壁も作るのです。なので、自黒の方はオイルを使っていただくと良いと思います。
結論!地黒は日焼け止めいらない!!
地黒の人はすでに日焼け止めを塗った時と同じような状態になっているため、塗らずにケアだけしっかりしていれば問題ないと思います。
紫外線は悪いことばかりではありません。なぜなら、体内にビタミンDを生成してくれるからです。
ビタミンDには、食物からのカルシウム吸収を促し、血液中のカルシウム濃度を一定の濃度に保つ働きがあります。骨格を健康に維持するのには役に立ちます。骨量を保ち、骨粗鬆症を防ぐ為に必須なものになります。
最近の研究では、ビタミンDには、肝臓がん、肺がん、乳がん、前立腺がんなど、様々ながんに対する予防効果があることもわかってきています。また、ビタミンDが多く体内に存在することでうつ病予防にもなります。
このように地黒であること、日光を浴びることは悪いことばかりではありません。むしろ、下手に日焼け止めを塗ってしまう方がよくないこともあることをお伝えしておきます。
地黒。最高。