
意外と知らない!?【日焼け止めの基礎知識】
毎日のように使用している方も多い日焼け止め。
含まれている成分や効果についてどのくらいご存知ですか??
この季節、日焼け止め売り場に行くとたくさんの種類が並んでいますね!
とりあえず「日焼け止めの効果を示す表示が高いもの」や「値段」だけで選んでしまっている方、
あらためて日焼け止めについての知識をおさらいしませんか。
日焼け止めの選び方が変わるかもしれません♪
https://twitter.com/_yumez/status/1000919328034705409
目次
【紫外線の種類】
私たちは紫外線を防ぐために日焼け止めを使用しています。
紫外線(UV)には3つの種類があります。
■紫外線A波(UV-A)・・・シワやたるみの原因
UV-Aはシワやたるみの原因となり、肌老化をひきおこしてしまいます。
雲や窓ガラスも通過してしまうので、曇りの日や室内でも気をつけたい紫外線です。
■紫外線B波(UV-B)・・・シミやそばかすの原因
UV-Bは肌の炎症をひきおこした後、メラニン色素を作りだしてシミやそばかすの原因となります。
肌が赤くなったり褐色になってしまう「日焼け肌」を作るのはUV-Bの影響です。
■紫外線C波(UV-C)・・・皮膚病の原因
UV-AやUV-Bよりも肌に強い影響を与えるといわれているのがUV-Cです。
オゾン層によって吸収されるため、ほとんど地上には届かないようですが近年のオゾン層破壊による影響が心配されはじめています。
現在の日焼け止めは主にUV-A・UV-Bの2種類をカットするために作られています。
【日焼け止めの成分の違い】
日焼け止めには大きく分けて「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」」という2つの成分が配合されています。
名前だけ見てもよくわかりませんよね・・・
この2つの成分のメリット・デメリットを簡単にご紹介します。
■紫外線吸収剤
メリット
・紫外線カット効果が高い!
・無色透明で伸びが良いので白浮きしない!
デメリット
・肌への負担が大きい
・こまめな塗り直しが必要
「紫外線吸収剤」は紫外線が肌に届く前に、日焼け止めに含まれる成分を化学反応させて吸収してくれます。
ですので、高い紫外線カット効果が期待できます♪
無色透明なので白浮きすることもなく、化粧下地に使用しても問題ありません。
ただ、時間の経過により紫外線を吸収する力が弱まってしまうので、こまめな塗り直しが必要です。
そして成分は有機化合物となっており化学反応を起こすことにもなるため、肌への負担が大きいようです。
敏感肌の方や、肌が弱い方は注意してください。
【日焼け止めはSPF30以下を選ぶ】5月の紫外線量は7月と同じなので今から紫外線対策が重要。SPF30より上の物は紫外線防止時間は長くなりますが、防止効果は同じです。高くなった分、強い成分や紫外線吸収剤の量が多くなるので、SPF50では肌への負担が2倍に上がります。
— 美容・健康・ダイエットあれこれ (@jeqyravibuxo) May 31, 2018
■紫外線散乱剤
メリット
・ノンケミカルで肌に優しい!
・UV-AだけではなくUV-Bもカットしてくれる!
デメリット
・紫外線吸収剤に比べると効果が弱い
・白浮きしたり、伸びが悪い日焼け止めがある
「紫外線散乱剤」は紫外線を反射・散乱させ、肌に紫外線が入り込むのを防いでくれます。
UV-AだけではなくUV-Bもカットしてくれる点も嬉しいですね♪
成分は有機化合物が使用されていないので「ノンケミカル」とも呼ばれ、肌への刺激も少ないです。
日焼け止めの効果が紫外線吸収剤に比べて弱いことや、含まれる成分が白色の無機粉体なので肌に塗ると白浮きしやすく、伸びが悪というデメリットもあります。
ただ、最近は白浮きしにくくするための技術も進んできているようなので、購入の際にはテスターなどで確認してみるのがオススメです!
紫外線散乱剤は肌表面で紫外線を散乱させることで紫外線を防ぎます!!紫外線吸収剤と比べると肌荒れはしにくいのですが、長時間使用で肌が乾燥します!!ですから保湿成分も入っているお肌に優しい日焼け止めを選ぶといいです!!!
— ニキビについて (@munenikibi) May 31, 2018
■「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の見分け方
2つの成分についてお話してきましたが、「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」が含まれているかどうかを見分けるのは難しそうですね。
実際、両方の成分が含まれているものや、「紫外線散乱剤」のみなど、様々な日焼け止めが販売されています。
一番簡単なのはパッケージに「ノンケミカル」「紫外線吸収剤フリー」などの表記がされているものを選ぶことなのですが、すべての商品に記載されているわけではないですよね。
「紫外線吸収剤」に含まれる主な成分
・メトキシケイヒ酸エチルヘキシル(別名:パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル)
・オキシベンゾン-3(2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン)
・t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン(4-tert-ブチル-4′-メトキシジベンゾイルメタン)
(参考サイト:化粧品成分オンライン)
「紫外線散乱剤」に含まれる主な成分
・酸化亜鉛
・酸化チタン
「紫外線吸収剤」はもはや呪文のような成分名ですが・・・選ぶ際の参考にしていただければと思います。
【日焼け止めの「SPF」と「PA」】
日焼け止めを選ぶ時に欠かせないチェック項目が「SPF」と「PA」です。
■SPF
「SPF」は主にUV-Bのカット効果を表す目安の数値です。
日焼け止めを塗ることによって、日焼けするまでの時間を何倍まで延ばすことができるのかを示しています。
通常、20分程度で日焼けができてしまうとされています。
例えばSPF30の日焼け止めを使ったならばその時間を20(分)×30(倍)で600分にすることができるのです。
もちろん、日焼けのしやすさは個人差がありますし、時間の経過や汗、衣服の擦れなどの影響で、必ずしも600分ずっと効果が持続するわけではないので、塗り直しが必要です。
現在は「SPF50+」が一番効果の高い表示となっています。
■PA
「PA」は主にUV-Aのカット効果を表す目安の数値です。
このPAは日本や一部の国だけで使用されている指標となっています。
PA+やPA++のような表記方法で、+の数が増えるほど効果が大きくなっていきます。
現在は「PA++++」が一番効果の高い表示となっています。
【日焼け止めの選び方】しみ、しわの原因になる紫外線Aを防いでくれるのがPA、赤みや痛みの原因になる紫外線Bを防いでくれるのがSPF。SPFは数字×20分間効果が持続、PAは + が多いほど防いでくれるよ!肌が弱い人は負担が大きいSPFの数値に注意! #有益なことをつぶやこう
— 知らないと『損』する話 (@siranaito_son) May 29, 2018
日焼け止めを選ぶときに重要なのがSPF値とPA値。ただ数値が大きければいいわけじゃない。状況に合わせて適切なチョイスを。
— 女子力アップ研究所★ (@makeup_mamiko) May 29, 2018
【日焼け止めを選ぶ際のポイント】
日焼け止めはとにかく効果が高いものを選べば良いと考えている方がいるかもしれません。
しかし、単にSPFやPAが高いものを選んでしまうと、肌への負担が大きくなってしまいます。
基本的に効果の大きいものほど肌への負担も大きいため、自分の肌の状態や性質、使用状況に合わせて適したものを選んで使うことがオススメです。
日常生活ではSPFやPAの数値が低いもので十分効果があります。
屋外レジャーやスポーツ、海などの炎天下で過ごす場合にはSPF、PAともに高い数値のものを使用し、さらに水や汗にも強いウォータープルーフタイプの日焼け止めを使うと良いでしょう♪
≪参考サイト≫
All About:紫外線の基礎知識と対策法 (https://allabout.co.jp/gm/gc/44897/)
All About:vol.12 紫外線散乱剤と紫外線吸収剤の違い (https://allabout.co.jp/gm/gc/61453/)